セロー250に取り付けられないもの、それは・・・。
キックスターター(以下キック)です。
廃道で谷間にはまってしまったとき、バッテリーが弱っていたり、セルを使いす
ぎてしまい、バッテリーが上がってしまったら抜け出すことは困難です。
エンジンがかからないのですから。
普通のライダーならどうしようもありません。
林道を走るならキックは付けておいた方がよいと思います。
いろんなバイクが、どんどんセルのみになっていきます。
セロー225にはオプションとしてキックが販売されていました。
もっと初期型は、セルなしでキックのみだったのです。
セロー250にキックが付かないということは、まだ確定したわけではありません。
しかし、今まではオプションとして紹介され続けていたのに、今回は紹介されていないので取り付けられないと考えて間違いありません。
ほかのメーカーの場合も同じです。
ところがよく見ると、エンジンにキック取り付け用と思われる窪みがあります。
なんだ、ちゃんと取り付けられるんだ、と思ったあなた、騙されてはいけません。
これはフェイントなのです。
同じものがSLにもあるのですが、キックを取り付けることは出来ないのです。紛らわしい。
ならば何のための窪みなんでしょうか。
腹立たしい。
と憤慨してみましたが、これはこちらの勝手な思いこみなので、問い合わせてみると案外付いてしまうかもしれません。
詳細は分かり次第紹介いたします。
追記(2014.2)
セロー250は、発売当初、キャブレター式でしたが、現在はインジェクション式になっています。
電子制御で燃料噴射するので、エンジンや走りにとっては何かと良いようです。
しかしインジェクション式の場合、燃料噴射と制御回路に電気が必要になります。
バッテリーが上がってしまった場合、ある程度の電力が残ってないとエンジンがかかりません。
キックでの発生電力は不安定かつ、少ないのでインジェクションには使えないようです。
(ホンダのカブもインジェクション式ですが、キックが使えるようです。ちょっとした違いがあるのでしょう。
このことから、セロー250はインジェクションにすることを前提で開発したので、キックははじめからつけない方針で決定していたものと思われます。
皮肉なことに、セロー250のキャブレター式に人気があり、中古市場ではインジェクションよりも高く買い取ってくれるようです。
(2005年6月22日に書いた懐かしい記事を見つけたのでアップしました)