前回SL230はどうなのか聞いたところ、私は店の人から、耳を疑うような衝撃の事実を聞かされることとなるのです。
「SL230も新古車があるかどうか分かりませんね。」
「どういう意味ですか?」
「SL230は製造中止になりましたよ。」
「・・・・。」
久しぶりに絶句しました。
予期せぬ答えに一瞬、思考回路が停止しました。
「どうしてですか?」
理由なんて販売店の人が知るわけありません。
気が動転した私はつい、強い口調で聞いてしまいました。
店の人は少々苦笑いをしながら、
「後継種のXR230が出たんですよ。」
といってカタログを渡してくれました。
まんまXRです。
なんでこれがSLの後継種?と思いながら、カタログを見つめます。
オフロードスタイルに身を包んだライダーが、コースらしきところを攻めています。
トレッキング色は全くありません。
しかもオプション関連はマフラー、シート、ハンドル、グリップなどで、ツーリング色も全くありません。
もう訳が分かりません。
以前、私はあれほどSLをからかっていたのに、いざなくなってしまうとSLのいいところばかりが浮かんできます。
・・・とか、
・・・とか、まあ、そんなところで。
実際SLはトレッキング車としては申し分ありません。
セローかSLかでかなり悩むのですから。
どうしちゃったんでしょう、ホンダさん。
XR125で出してくれるなら分かりますよ。
今もなお2種原(51~125cc)ファンが多くいるので、かなり売れるとは思うんですけど。
トレール車はセローの一人勝ちになっちゃいますよ。
店の人にセロー250はよく出ている(売れている)のか訪ねてみたところ、
「そうですねえ、TWと同じくらい出てますね。」
と判断に苦しむ回答をしてくれました。
いまだにTW?
よく出ていると考えていいのか、それとも、あんまり出てないですねえ、と暗にいいたいのか計りかねます。
数量を聞くのも、業界の回し者と思われそうなので出来ません。
「そうですか。」
と曖昧に答えておきます。
しばしの沈黙の後、
「それでは、またいろいろ考えてみます。ありがとうございました。」
といって、店を後にしました。
これからXR230について調べてみないといけないな、と思いながら帰路についたのでした。
ところが家に帰ってネットで調べてみると、さらに衝撃の事実が浮かび上がってきたのです。
次回、どうしちゃったのホンダさん
(2005年6月18日に書いた懐かしい記事を見つけたのでアップしました)