いよいよ見積もりです。
このバイク屋は、”赤いおじさん”のチェーン店で、新車乗り出し価格は安いことで有名です。
カウンターに行き、おもむろに「セローが欲しいんですが、見積もりしていただけますか?」といいます。
すると店の人は満面の笑みで迎えてくれました。
「セロー250が欲しいのですが。」
「どのタイプでしょうか?」
「どのタイプかといいますと?」
「20th Anniversary Specialというのがあります。」
「どう違うのですか?」
「ほとんど同じなのですが、カラーが特別なのと、エンジンのオンとオフ時にメッセージがメーター表示されます。」
「いい色ですね。値段は同じですか?」
「いいえ、21000円高くなっています。」
「普通のタイプでお願いします。」
「自賠責はどうしますか?」
「割安なので5年間(27060円)でお願いします。(1年間は10000円弱)」
・・・以下省略・・・
しめて乗り出し価格は468060円となりました。
高い!
こんなのセローじゃない!
いろんな意味でセローは貧乏人の味方だと思っていたのに・・・と思いましたが、ここでゴネても仕方ないので、奥の手を出すことにしました。
「セロー225の新古車はまだありますか?」
そう、このせりふを言うために、わざわざバイク屋にきたのです。
私はこの店で以前から、中古は買わない宣言をしてあるので、
店の人は
「新車ですよねえ・・・」
と困った顔をしています。
もちろん私は
「はい。新古車です。」
と断言します。
なにやらまたパソコンで探しているようです。
「やっぱりないですね。あと1ヶ月早ければねえ。特価品で31万くらいであったんですが。」
といいます。
31万って・・・。
安い!
もし今あれば即買いです。
いや、お金がないので買えません。
がっかりしましたが、ほっとしたのも事実です。
「そうですかあ、惜しかったです。それを聞くと250が、かなり高く思えますよね。残念!」
と悔しがって見せます。
「それならば、ほかのバイクの乗り出し価格はいくら位になりますか? 例えばホンダのSL230とか。」
その直後、私は信じられない言葉を聞いてしまったのです。
次回、衝撃の事実
(2005年6月16日に書いた懐かしい記事を見つけたのでアップしました)