皆さんは地震が起こったとき、震度5とか、マグニチュード7.2だとかという言葉を聞くと思いますが、震度とマグニチュードの違いや、その決め方などご存じでしょうか。
・震度 ・・・・・揺れの程度
・マグニチュード(M)・・・・・地震の規模
というように決められています。
これではよく分かりませんね。
実際私もよく分かりません。
調べてみると、震度というのは0、1、2、3、4、5(弱)、 5(強)、6(弱)、6(強)、7の10段階に分けられています。
この階級はなんと、人の感じ方や、建物などの倒壊の様子から決めていたのです。
測定者によって震度が変わってきそうな感じですね。
やはりそれでは困るということからか、1996年の階級数の改正で、震度計で測ったものから決められることになりました。
ちなみにこの震度は日本独自で決めているもので、海外では また別の階級が使われています。
マグニチュードというのは、震源からどれだけ遠くまで揺れが伝わるかということを表します。
つまり地震の規模を表すのです。
マグニチュードという言葉で地震の規模を表したのは、アメリカの チャールズ・リヒター博士です。
1935年のことです。
まだ地震の実態ははっきりしていなかった当時、彼は震源から100km離れた地点においた地震計の、針の最大振れ幅をマグニチュードとしました。
もちろんどこで地震が起こるか分からないのですから、距離によって補正して決めていました。
日本でも独自に補正し、これをMjと表すことにしました。
普通はMと表します。
マグニチュードが1増えると、地震のエネルギーは約32倍になります。
2増えれば、エネルギーは32倍の32倍なので約1000倍になります。
なんかややこしいですね。
例えてみましょう。
震の規模(M)は断層面積と断層のずれに比例し、目安としては、M6は長さ約14kmの断層、M8は約140kmの断層がずれた地震に相当します。
仮にM12だと、断層の長さは約14000kmになり、地球の直径12800kmを超え、地球が二つに割れることになるのです。
すごいですね。
マグニチュードの大きい地震でも、震源から遠い地点では震度は小さくなってしまいます。
また、マグニチュードが小さい地震でも、震源に近ければ震度は大きくなるのです。
気を付けてほしいのは、マグニチュード7だからといって、震度7ではないということです。
特に海外での地震の場合、日本のニュースではマグニチュードで表すので、混同しないようにしてください。
(2005年6月6日に書いた懐かしい記事を見つけたのでアップしました)