さて割れた真空管ですが、上の一部分だけが破損しているだけなので、修復できないか試みてみます。
割れたところは鋭利なので手を切らないように慎重に扱います。
おしりの部分です。
本来銀色なのですが、白くなって支え金具が見えています。
空気が入ってしまったからでしょう。
真空管パイプの仕組みは下の様になっています。
【テラ・アンビエンテより】
熱を伝えるのは熱伝導の良い銅などの金属でできたパイプです。
このパイプの中にアンモニアや水など、伝えたい熱の温度に合わせた液体を少量入れ、完全に密閉します。
ヒートパイプの一部分が温められると中の液体が気化し、温度の低い部分に到達して熱を伝え、液体に戻ります。
その液体がまた温められて気化し、熱を伝えます。
この繰り返しです。
ヒートパイプはいろんなところに利用されています。
エアコンにもパソコンのCPUの冷却にも使われています。
さらには温度差発電にも使われ始めています。
ヒートパイプは簡単な原理なのですが、きわめて奥深く、今後の利用展開が期待できる分野です。
とりあえず、割れた部分を切り取ってみます。
ひびが広がらないようにテープを巻いて・・・。
まずは、のこぎりの目立て用のヤスリで切ってみます。
ほとんど傷も付きません。
次にガラス切りです。
専用の道具なので切れないはずがありません。
しかし!これまた傷もほとんど付きません。
今度はダイヤモンドヤスリです。
さすがに傷は付きました。
ぐるっと一周傷を付けます。
しかし思ったほど傷は付きません。
金槌で衝撃を与えてみました。
一生懸命付けた傷は何の意味もありませんでした。
よけいにひびが入ってしまいました。
次はグラインダーで・・・・。
諦めました。
綺麗に破片を合わせてテープで固定しました。
何かいい案が思いついたとき、すぐにはがせるように養生テープで固定しました。
お願いしていた交換用の真空管パイプが到着しました。
割れています・・・・。