まずは一社目。
どんな話になるのかドキドキします。
きちんとした服装で、二人でこられました。
挨拶を済ませ、本題に入ります。
先にこちらの要望を伝えます。
希望条件としては
1.屋根に乗せられるだけのものを載せたい
2.安く設置したい
3.瓦に穴をあけずに取り付けたい
4.コンディショナーに無駄がないような規模のものを設置したい
5.コスト面で早く元が取れるようなメーカーにしたい
このようなことです。
1について、発電量の大きいシステムにすればするほど初期費用はかかりますが、売電量も多くなるので早く初期費用が回収できます。
例えば1kwのシステムを100万円で取り付けたとします。
そして売電と買電でプラスマイナスゼロになったとします。
このままだと何年経っても電気代はゼロ円ですが初期費用100万円は払ったままです。
しかし2kwのシステムを200万円で取り付けたとすると、余った1kw分の電気は売ることができます。
数年すれば200万円分の初期費用を取り戻すこともでき、さらにはそれ以降はプラスになっていくのです。
かなり極端な例ですが、このように規模が大きいと売電の収入という楽しみもあるのです。
また、システムの容量が変わっても、屋根の大きさが変わらなければ工事費用はほとんど同じなので、システムが大きいほど割安になります。
2について、安いほど懐には有り難いです。
3について、太陽電池の取り付け方です。
いろんな方法がありますが、大きく分けて二つあります。
一つ目は、瓦の隙間に金具を入れて支えとし、それらをアングルなどでつないで土台にしてその上に太陽電池を取り付ける方法です。
【糸魚川の電器店 小林デンキより】
これだと雨漏りの心配はありません。
【糸魚川の電器店 小林デンキより】
ただ、瓦に多少の隙間ができますが問題はないようです。
【糸魚川の電器店 小林デンキより】
二つ目は、瓦に穴をあけてネジを差し込んで野路板に固定し、支えとする方法です。
瓦の穴はコーキング材でふさぎます。
【徳島の屋根をまもるくんブログより】
この方法の欠点は雨漏りの心配があるということです。
【徳島の屋根をまもるくんブログより】
とは言っても何十年も後のことですが。
【徳島の屋根をまもるくんブログより】
いくらコーキング材とは言っても経年劣化します。
そのときに雨漏りがしないとも限らないらしいです。
【徳島の屋根をまもるくんブログより】
一応10年保証とかありますが、ほとんどのものはそれ以降に劣化によって壊れるのであまり意味はないと思っています。
4について、コンディショナーの容量は2kwとか3.5kwとか、各社数種類しかありません。
例えば2kwの太陽電池に対しては2kwのコンディショナー一つで足りますが、4kwの太陽電池に対しては3.5kwのコンディショナーでは足りず、2kwのコンディショナー二つ必要になります。
しかし3.5kwのコンディショナー一つと2kwのものだと、3.5kw一つの方が価格は安いです。
したがって、4kwの太陽電池で2kwのコンディショナー二つのシステムよりも、3.5kwの太陽電池で3.5kwのコンディショナー一つのシステムの方が割安になる場合がほとんどです。
5については、発電効率の良い太陽電池パネルを使いたいところですが、価格との兼ね合いになります。
小さい屋根であれば発電量を増やすために高効率の太陽電池を使おうとすると高価になり、初期費用の回収が遅くなります。
だからといって普通の効率の太陽電池を使うと初期費用は安くなりますが、これまた回収が遅くなります。
また、太陽電池の発電特性も考慮しなければなりません。
一般的に効率の良い太陽電池は単結晶のもので、直射日光が垂直に当たっているときに最大限威力を発揮します。
しかし朝方や夕方、薄曇りの時などには発電量は急に低下してしまいます。
一方、効率を売りにしていない化合物系の太陽電池は、単結晶太陽電池に比べて効率が良くないままダラダラと発電します。
もちろん直射日光で垂直に太陽光が当たっているときに最もよく発電しますが、朝日や夕日、薄曇りの時にも単結晶のものよりは発電します。
また、単結晶のものよりも熱に強く、真夏の暑い日にも発電の低下が置きにくいと言われています。
トータルで見ると化合物系のものの方が発電量は多い場合があります。
しかし化合物系の太陽電池は安いのですが、ある程度の面積を必要とします。
この選定が一番のカギになってきます。
以上が打ち合わせ内容になります。
特にシステム容量の決定については業者さんとよく相談して決めなければなりません。
私の場合は4.が一番重要になります。
とりあえず初日は屋根の計測と、こちらの要望を伝えてすぐに終わりました。
他の業者さんもほぼ同じでした。
しかし中にはスリッパとTシャツ姿で来て、こちらの要望も聞かず、いきなり瓦をはがして様子を見ようとする人もいました。
問題外なので名刺とパンフレットをもらい、少しだけお話をしてお断りしました。
さて次からの打ち合わせが本番になります。