私は某所で驚くべき光景を目の当たりにしたのです。
それは私を興奮のるつぼへと誘うのに十分でした。
屋根に広がる黒光りした一面の太陽電池パネル群・・・。
現在ではあまり珍しい光景ではありませんが、太陽光発電が世間に知られ始めた頃は、太陽電池パネルを屋根に取り付けた家など1県に1軒あるかないかというほど珍しいもので、よく太陽熱温水器と間違われていました。
今でもよく間違われるのですが・・・。
それが今ではざらに見かけることができるようになりました。
人々の環境意識の高まりと、国の補助金制度によるものでしょう、一気に太陽光発電が広まりました。
けれども太陽電池パネルそのものの値段はあまり下がっていないのです。
周辺機器の値段は改良により下がってきていているのですが、新しい型の太陽電池が出てこない限り太陽電池のコストは下がらないでしょう。
それでもかつて目標とされていた『1kw 100万円』レベルにまでは下がってきています。
一般家庭では3kwの太陽電池があれば十分なので3kwで300万円です。
これは自治体などの補助金が出ての話です。
国の補助が期待できない今、太陽電池の普及は各自治体の取り組みにかかっているといても過言ではありません。
おそらくこの地域の自治体は補助金をかなり出しているのでしょう。
しかし今回見たのは凄まじい数の太陽光発電を取り付けた家々だったのです。
国道沿いだったのですが、ああ、太陽光発電を取り付けた家があるなと思って見ていたら、その隣にも取り付けていたのです。
これもよくあることですがさらに、その2軒隣にも付けていたのです。
反対車線にも目をやるとやはりそこには取り付けてあります。
10軒中1軒は取り付けている感じです。
その地域を出るまでその光景は続きました。
屋根に取り付ける場所がない家ではわざわざ鉄骨でアングルを組み、太陽電池を並べているのです。
極めつけはガソリンスタンドの屋根に太陽電池を取り付けていたのです。
昼間に電気を多く使うこのような場所やコンビニなどに太陽電池を取り付けることはとても理にかなっていることです。
こういうガソリンスタンドは潰してはいけないとおもいつつ、そこでガソリンを入れないまま車で通りすぎていったのでした。