翌朝になりました。
まだ生きています!
でも変化はありません。
夕方になり、様子を見てみると朝のままです。
疲れてしまったのか動きません。
息を吹きかけてみるとぴくりと動きました。
よかった。生きていました。
もう羽は固まってしまっているようです。
しばらくしてまた様子を見てみました。
やはり動きません。
よく見ると先ほどとは様子が違います。
ストローのような口はくるくると巻かれています。
足も揃っています。
ひょっとして・・・・。
予感は当たりました。
短い生涯でした。
天敵に食べられてしまうことなく、さなぎにまでなり、これから蝶として空に飛び立てるというときに死んでしまったのです。
さぞかし無念だったことでしょう。
でも自然界ではこういったことは少なくないはずです。
厳しい世界です。
おそらく私が見つけた時点で、既に手遅れだったに違いありません。
そう思うことにします。