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          田舎の恵み(食料、エネルギーなど)を最大限に生かして自給自足生活!      2005年2月より

アゲハチョウ③

このときが一番危険なときです。

逃げることも威嚇することもできないのですから。

なので、羽化は夜明け前の生物が活動していない時間帯に行われます。

アゲハチョウ

しかし見つけたのはもう夜が明けてからです。

なかなか抜け出せないのでしょう。

どうやら羽が引っかかっているようです。

アゲハチョウ

羽化に長い時間がかかってしまうと、羽が固まってしまい、羽をのばすための体液がスムーズに行き渡らず、縮まったままになってしまい動くことができず、すぐに死んでしまいます。

ですから羽化は、いろんな意味で時間との勝負なのです。

この時点でもうヤバイのです。

 

殻の下からは下痢のような便が出ていました。

本来は完全に羽化して体液で羽を伸ばし、完全に羽が固まるまで待って、お腹の中を空っぽにしてから飛び立ちます。

その宿便がもう出てしまったのでしょう。

アゲハチョウ

いつまで経っても抜け出る様子はありません。

体力も相当使ってしまったようです。

ここでちょっと手助けしてやればいいのかもしれませんが、迷いました。

 

基本的には野生の状態に手を貸すことはしない、というのが私の考えです。

考えた末、そのまま見守ることにしました。

しかしいつまで経っても抜け出せません。

とうとう夜になってしまいました。

翌朝まで生きているか心配です。

 


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