ついにニホンカワウソが絶滅したそうです。
魚を食べるニホンカワウソ＝１９７９年６月、高知県須崎市の新荘川（高知新聞社提供）
もともとニホンカワウソは国の天然記念物だったのですが、棲息が３０年以上確認できないことから、２０１２年８月２８日に絶滅種に変更されました。
昭和まで生存していた哺乳類を絶滅種に指定するのは初めてだそうです。
日本産最後のトキ 「キン」
（トキが絶滅しましたが、これは鳥類ですね。日本産は絶滅しましたが、中国産は棲息しています。）
１９７９年 高知県須崎市の新荘川で撮影されたかわうそ
薄々分かっていたとはいえ、これはかなりショックです。
でも絶滅宣言される前と後では状況は何も変わらないのですから、考えようによってはどうでもいいことかもしれません。
以前は川でカワウソと一緒に泳ぐことができるほど沢山いたようですが、河川の汚染や乱獲によっていなくなったようです。
全国各地に棲息して、各地でなじみ深い動物でしたが、だんだんと生息域が追いやられていき、最後には高知県南部でしか目撃されなくなりました。
次第に目撃もされなくなり、絶滅したのではないかと言われ続けてきました。
しかしその後、糞が発見されたとか、体毛が発見されたとか報道されましたが、どれも決定的な証拠にはならなかったようです。
ニホンカワウソを捜している人や団体がまだまだいるので、今後発見されないとも限りません。
クニマスは絶滅種に指定されましたが、本来棲息していたのとは別のところで発見されました。
クニマスのようにどこかでひっそりと生き延びていることを願わずにはいられません。
