サツマイモはもともとアンデスあたりで発祥し、日本へは中国から琉球にやってきたと考えられています。
八代将軍徳川吉宗(暴れん坊将軍)の時に、蘭学者の青木昆陽によって全国に広められました。
暴れん坊将軍は文武両道、多くの改革を行い、名君として有名です。
サツマイモといえば、焚き火での焼き芋です。
子供の頃、冬になって落ち葉を集めて燃やしていると、親がいつの間にかサツマイモを持ってきてくれて、焼き芋が始まるのです。
そのまま火の中に放り込みます。
まだかなあとつつきながら、頃合いを見て火から出します。
冷めるまで待てばいいのですが待ち切れません。
半分に割ってみると真っ黄色に焼き上がった芋が顔を出します。
そのまま頬張ります。
外側の炭で手も口も真っ黒にしながら食べます。
至福の時です。
しかし今ではあまり焼き芋をしなくなりました。
焚き火自体あまりしなくなってしまいました。
沖縄で多く栽培されている紫芋は、味といい、色といい病み付きになります。
一番のおすすめは、蒸かしてすり潰して団子にして食べる食べ方です。
砂糖も粉類も一切入れていないのにもっちりして甘く、お茶うけにぴったりの団子になります(お店の人談)。
色はパステルカラーの紫です。
これでもかというほどの紫です。
ムラサキイモのあんこを作って、お餅でくるんで食べてもなかなかいけます。
サツマイモは保存が大変です。
冷やすと腐ってしまいます。
冷蔵庫に入れるなんてもってのほかです。
田舎では、むろの中で保存します。
簡単には、穴を掘ってその中にすくも(籾殻)を入れ、そこにサツマイモを埋めるのです。
穴は1m位は掘らないと、気温の変化の影響が出てしまいます。
少量ずつ掘り出して食べていきます。
栄養分がない土地でもよくできるので、そのような土地ではまずサツマイモを作り、その葉っぱなどを肥料にしながら、だんだんと土地を肥やしていくのがよいでしょう。