ネギにも花が咲くのをご存じでしょうか?
その花はいわゆる、ネギ坊主といわれるものです。
ネギは麦やニラなどと同じ単子葉類です。
種を蒔くと、ひょろっとした芽が出てきて成長していきます。
私たちはその成長したものを食べるのですが、いつまでも新しい葉が出てきて、ずっと成長し続けるのではないのです。
時期が来ると花を咲かせる準備をします。
まず、株の中央あたりから花になるためのしっかりとした芽が出てきます。
この芽の先には、既に小さなつぼみが付いています。
この芽は固くて食用には向きません。
周りの葉も既に固くなりつつあります。
ですからこの時点では、ネギは食用として栽培しているのではなく、種を取るために栽培していると言っていいでしょう。
しばらくすると、薄い皮に覆われていたつぼみが大きく膨らんでいき破れます。
そして綿帽子のような花を咲かせます。
ネギの種類によって、様々な大きさや特徴があり、そのまま切り花として楽しめそうなものもあります。
やがて無数の種が出来ます。
小さくて黒い芥子のような種です。
風が吹くと、どこかに飛んでいってしまいそうです。
面白いことに、ネギの種類によって、花が咲く時期が決まっており、時期をずらして種を蒔いても、あっという間に花の芽が出てきて花が咲いてしまい、十分成長しないのでネギを食べることが出来ません。
ネギに限ったことではありません。
やはり植物にはそれぞれ種を蒔く時期、収穫する時期というものがあるのです。