稲を刈った後に麦を植えます。
今、植えているのは、確か小麦だと思います。
いつの間にか分からなくなってしまいました。
植え始めた頃は、ニワトリとヤギの餌用だったのですが、どちらもいなくなってしまった現在、惰性で植えているような感じもあります。
麦わらは果物の木の下に敷いて、草が生えるのを防いだり、敷いたまま腐らせて肥料にしたりします。
また、ストローとは麦わらの茎であるとおり、茎はストローにもなります。
(なんか変な日本語になってしまいました。)
刈り取りや脱穀などはすべて手作業です。
毎年麦の実は収穫するのですが、そのまま来年用の種になってしまってます。
何のために植えているんだかよく分からない状態ですね・・・。
小さな石臼を購入したので、いずれ自分で粉に挽いて、パンやうどんを作ってみたいです。
種を蒔くと芽が出てきます。
そしてちょうど写真くらいまでに成長したら、”麦踏み”をおこないます。
そう、麦を踏みつけるのです。
端から見ると、あの人頭おかしくなったんだろうか、せっかく芽が出たのに踏みつけて となりかねません。
しかし麦踏みにはちゃんとした訳があるのです。
霜柱も立つこの時期に芽が出るのですから、霜柱によって土が盛り上がると同時に、麦の根まで持ち上げられます。
気温が上がり霜柱が消えても、根は盛り上がったままになります。
するととても不安定な状態になり、養分なども十分吸い上げることが出来ません。
そこで上から踏みつけて元に戻してやるのです。
ある程度大きくなるとその必要はないので、麦踏みは、まだあまり大きくならないうちに2,3回おこないます。
また、麦を踏むことにより茎が折れ、折れた分、修復しようとしてさらに茎から新たな芽が出ます。
つまり一つの株からたくさん穂が出るようにと、わざと折っているのです。
あまり大きくなってから折ることは、良くないようです。
麦は健気ですね。
最近では麦踏みをする人はほとんどいません。
麦踏みは春の季語です。
季語は旧暦に基づいていますから、今の太陽暦から約一月遅れます。
しかし1月頃から春とは・・・。
成長して穂が出る頃が一番美しく、そのまま飾りになります。
ドライフラワーにするもよし、青いまま飾るのもよし。
穂の手触りも何ともいえず心地よいものです。
秋になり、実が入ると文字通り黄金色のうねりが畑一面を覆います。
見事です。