またまた中東の石油産出国が省エネルギーに積極的な動きを見せているようです。
しかも省エネ技術は日本からの売り込みが多く、かなり採用もされているようです。
例えば太陽熱発電です。
アラブ首長国連邦の強い日差しを反射鏡で集め、水を沸騰させてタービンを回し発電するシステムをコスモ石油が担当しているそうです。
日本ガイシは夜間の余剰電力をためて昼間に使えるようにするための50メガワットの蓄電池を受注し、受注額は100億円を超えるといいます。
日本では数メガワット程度なので規模が違います。
しかも国内ではまだまだ電池が高価で、大規模に設置するより原子力発電所などを有効に利用した方が効率もいいという考えのようです。
さすがお金のある国は違いますね。
しかしなぜオイルマネーで潤っている国が省エネに走っているのでしょうか。
それは自国のエネルギー消費の増加と石油産出量に関係があるようです。
自国のエネルギー消費が2倍に増えたのに石油産出が1,5倍にしか増えていないのです。
そして、産出した石油の半分近くを自国で消費しているのですから、貴重な石油資源の輸出が減ってしまいます。
これは困った。
ということで省エネに向かっているということです。
そこに昔から培ってきた日本の技術が使われるのは喜ばしいことです。