畑の隅に植えていた桑が実をつけ、食べ頃になってきました。
私の住んでいるところは昔、養蚕をしていて、桑畑がたくさんありました。
桑の葉を摘んできて、家で飼っている蚕にやるのです。
生糸を生産する蚕は、自然界では生きていくことは出来ません。
せっせと桑の葉を運んで食べさせます。
昔からあった離れの2階に、養蚕用の棚があったのを覚えています。
その離れもこの前、取り壊してしまいました。
この辺りで養蚕がおこなわれていた形跡は、河原や畑の隅にひっそりと生えている桑の木にしか、もう見ることは出来ません。
桑の木は放っておくと伸び放題に伸びてしまいます。
剪定が必要です。
私の場合は放っておいたので写真のような状況になってしまいました。
時期になると、桑の実を小さくしたような花が咲きます。
そしてそのまま大きくなっていき、色づいてきます。
赤いうちはまだ美味しくありません。
真っ黒になると食べ頃です。
汁が手に付くと、真っ赤になってなかなか落ちません。
実はジャムにしたり、ジュースにしたりします。
ほとんどはそのまま食べてしまうのですけどね。
けれどここの桑の実は、いつもヒヨドリに狙われていて、黒く熟した実を食べようとしても、先に食べられてしまいます。
かといって、まだ赤いときに食べるとあまり美味しくないので、困ってしまいます。
でも畑に行ったときに、ちょっとつまめればよしとしましょう。