先日夜中に、ふと散歩に出かけてみました。
半月も出ていて、月明かりで周りの様子もぼんやりと見えます。
田植えが終わったばかりで、まだ稲の苗がひょろっとした状態なので、田圃の水面が月明かりを映してきれいです。
よく見ると、月のそばに木星があるのが見えます。
かなり明るいので月を見れば、自然と目に入ってきます。
田圃を脇に見ながら進んでいくと、なにやら藪の方で光るものが見えます。
遠くの街灯の光が、藪を通して見えているのかと思ったら、光が飛んでいきました。
蛍です。
全く予想していなかっただけに、立ち止まって呆然と眺めてしまいました。
その気になって回り見回してみると、ぽつぽつといます。
光りながらふわ~っと飛んでいきます。
色は黄色ではなく、黄緑色なんですね。
透明感のある色です。
蛍は世界中で約2000種類、日本には46種類いて、そのうち発光するのは3分の1程度だそうです。
一般的なのは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルです。
私が見たのはどれだか分かりません。
しかしあんな小さな虫が、自分の体内で化学反応を起こして光を発し、コントロールまでするなんて不思議です。
ここまでくるには、長い進化の過程が必要だったに違いありません。
田舎の田圃で、月明かりに見る蛍なんてなかなか風流です。