スズメバチは素早く背後に回り込み、後頭部めがけて突っ込んできました。
そしてズブリと・・・・。
スズメバチはミツバチなどとは違って、何度でも刺すことが出来ます。
針にも『返し』はありません。
お尻から自由自在にスマートで長い針を出し入れすることが出来ます。
貫通力はすごくて、ジーンズ地などはあっさりと貫通してしまいます。
そして刺すときには、飛びながらさっと刺すのではなく、獲物にしがみつき、足で足場を固定してからこれでもかというほど刺してきます。
結構肉弾戦です。
私の場合も後頭部にしがみつかれ、何度も刺されました。
痛くて熱かったように思います。
急いで手で払いのけ、お宮から飛び出て仲間を呼びました。
さてここからです。
子供たちばかりでどのように対処していいものか分かりません。
しかし一刻の猶予も許さないことは確かです。
そのとき私の脳裏に、ある知識が甦ってきたのです。
それは『ハチに刺されたらおしっこをつける』です。
早速実行です。
すこしの躊躇が生死を分けるのです。
恥ずかしいなどど言ってはおられません。
あのときおしっこをかけていれば・・・と悔やんでももう遅いのです。
一瞬の判断ですべてが決まってしまうのですよ!