この前、ずっとバイクで北の方を走ってきたのですが、以前と比べて、風力発電の風車の多さには驚きました。
以前といっても10年ほど前に比べてですが。
そのころ風力発電といえば竜飛が有名でした。
確かにあそこは風が強い。
あの風を利用しない手はありません。
しかし風がいつも強く吹くところは全国各地にあります。
基本的には高い山の上、海岸沿いです。
昔、各地を旅していて、ここで風力発電をすればかなりの発電が出来るのに・・・と思った場所は数知れません。
ところが今では各地に大型風力発電機が設置されるようになりました。
これは電力会社が自然エネルギーによる発電電力を買い取らなければならない、公的な導入促進策を打ち出したことが大きいと思われます。
これにより、風力発電による事業化が可能となり、多くの企業やベンチャー会社が参入していったのです。
そして風力発電機の能力もどんどん上がっていきました。
今では1000kW級は普通です。
風車の直径は約60mほどもあります。
試作されているものでは5000kW級のものもあるそうです。
この風車の直径は約120mにもなるそうです。
5000kW級といえば単純計算で、1kWのエアコンを5000台動かすことが出来るわけです。
凄まじい。
ちなみに普通の家庭で、趣味として設置するのは、最大でも1kWクラスです。
大型化すれば発電効率も、設置費用も有利になるだけでなく、風車もゆっくりと回転するので風切り音も少なくなり、また、鳥などの衝突事故も少なくなるなどの利点もあるのです。
さらに日本などの狭い土地では、将来的に設置場所が無くなってしまうことも考えられるので、大型化は避けて通ることが出来ないことなのです。
事実、ドイツやデンマークでは設置場所が無くなってきてるのです。
しかしながら、これだけ風力発電機が増えてきているのに、その他の発電を含めた総電力量の約0,1%しか発電していないのです。
逆に考えると、いかに私たちが電気エネルギーを消費しているかが分かります。
私の目標の一つはエネルギーの自給ですから、いかに自然エネルギーを多く得、使用エネルギーを少なくするかを考えなくてはなりません。
これはそのまま今の日本にも当てはまることです。
より多くの人に、エネルギーについて考えてもらえたらと思います。