水の電気分解をする場合、普通は水酸化ナトリウムを加えるのですが、このキットにはそんなものありません。
ただ、水を入れて電気を流してやれば、電気分解が起こり、水素と酸素が得られるとしか書いてありません。
私なりに考えてみました。
水酸化ナトリウムは固体です。
これをあらかじめ電気分解槽のセパレーターに塗り込んでいて、水を入れたとき水酸化ナトリウムが溶け出し、電気分解ができるようになるのではないかと考えました。
こうすれば水酸化ナトリウムは電気分解によって変化しないので(厳密にいえば変化しますが)、水さえ供給していけばずっと電気分解をすることはできます。
きっとそうだろうと思っていましたが、電気分解槽から漏れた水を触ってみて、その考えは違うのでは、と思うようになりました。
水酸化ナトリウム水溶液は強アルカリなので、手で触るとぬるぬるします。
目に入れば失明の危険があります。
このぬるぬるがないのです。
きっと他の方法があるのではと思い、ネットで調べてみました。
するとありました。
驚きました。
この方法だと水を供給するだけでいいのです。
これさえあれば危険な薬品を使わなくていいのです。
興奮してきました。
それはSPE電解法といわれるものです。