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          田舎の恵み(食料、エネルギーなど)を最大限に生かして自給自足生活!      2005年2月より

天然椎茸の栽培

どうしても自然の状態にこだわりたい人は、広葉樹を切って長さをそろえ、そのまま山に放置しておくという手もあります。

 

もともと椎茸の菌は山にいるので、運がよければ、勝手に繁殖します。

実際、私の山にもそのようにしてできた椎茸がありました。

見つけたときは驚きました。

ひいき目で見たためか、栽培したものよりもしっかりしていて、香りもよかったように思います。

 

椎茸の生えていた木には、すでに菌糸がまわっているので、その木の側に他の木も近づけておきます。

そうすることで他の木にも菌が入り込み、また椎茸が生えてくるのです。

 

さらに確実にするために裏技も使います。

椎茸が生えていた部分の木の皮を鎌で削ぎます。

そして他の木の皮を剥ぐように切れ込みを入れ、そこに先ほどの木の皮を差し込みます。

こうすればより高い確率で菌糸を入れ込むことができます。

椎茸

ホダキは乾燥させてはなりません。

ちょっと湿り気がある方がよいのです。

そして1~2年ほど放っておけば、運がよければ、椎茸を収穫することができます。

 

この作業を毎年続けていれば、後は途切れることなく、いつでも椎茸を収穫することができるのですから、最初だけはしばらくの辛抱です。

 

栄養が吸い取られて寿命が来たホダキは、ボロボロですからいい肥料になります。

そのまま山に置いておいてもよし、畑に撒いてもよし。

まとめて置いておけば、クワガタやカブトムシなどが卵を産みますから、夏には楽しみも増えます。

 

山に木を切って置いておいて、椎茸が生えるまで待てない という人には別の方法があります。

椎茸を菌糸で増やすのではなく、胞子で増やす方法です。

植物でいえば種みたいなものです。

 

まずはお店で椎茸を買ってきます。

すぐに食べてしまいたいのを我慢して、ある作業をします。

それは椎茸を一晩、黒い紙の上に置いておくことです。

そうすると、紙の上にはきれいな椎茸の模様が浮かび上がっているはずです。

この模様は椎茸の胞子が落ちて出来たものです。

椎茸

この胞子を集めて、準備しておいたホダキにしのばせます。

こうすれば、運がよければ、椎茸を収穫することが出来ます。

 

確実なのは、お店で菌を買うことですが、天然物の収穫も捨てがたいものがあります。

 

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