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          田舎の恵み(食料、エネルギーなど)を最大限に生かして自給自足生活!      2005年2月より

非電化冷蔵庫について

以前に録画していた非電化冷蔵庫についての番組『素敵な宇宙船地球号』のビデオを見ました。

なんでも「星空の冷蔵庫」とかいって、電気を使わずに星空の力だけで冷蔵できるというものです。

 

私はこの番組を見て、少し我に返ったような気がしました。

というのも、家に太陽電池パネルを取り付けてから、”なんでも電化”という考え方に傾いていっていたように思うからです。

 

元々は自然エネルギーを暮らしに取り入れていこうという考えでしたが、ついつい扱いやすい”電気”というかたちで、利用することを考えてしまうのです。

私自身の暮らしについてはこれで構わないのですが、番組では、地球全体から見たエネルギー使用を考えると、なんでも先進国のフスタイルに合わせようとすることは、その負の部分まで取り入れていまい、いいことではない。

それよりも自分たちの土地に合った、便利なライフスタイルを作り上げていくべきではないかと提案しているのでした。

 

その例が今回の非電化冷蔵庫です。

日本人の発明家が作ったものですが、これを遊牧と近代化の狭間で揺れている、モンゴルの遊牧民たちに利用してもらおうというのです。

 

モンゴルでは今や、遊牧をしながらバイクに乗ったり、テレビを見たり、ラジオを聞いたりしている人も多くいますが、多くは暮らしは豊かではないようです。

電源は風力発電や、太陽電池から取っていますが高価であり、また、壊れたものは草原に放置されてしまいます。

羊の肉は夏場、すぐに腐ってしまうので、むりやり早めに食べてしまうそうです。

冷蔵庫があれば便利だといっていました。

冷蔵庫は高く、電気もたくさん使うので、小型太陽電池くらいではまかないきれません。

 

そこでこの非電化冷蔵庫の登場です。

原理は簡単で、放射冷却という現象を使うのです。

断熱ボックスの天井に鉄板を載せていて、夜の晴れた日は、鉄板からボックス内の熱を空に放射させ、太陽が昇ると鉄板を断熱材で覆います。

これを何日か繰り返すと、ボックス内は10℃以下になるそうです。

この効果が良く現れるには澄み切った夜空が必要なのです。

その点ではモンゴルはぴったりです。

 

放射に関する熱の波長など難しい問題もありますが、この際、そんなことはあまり問題ではありません。

作り方も簡単で、これなら誰でも作ることが出来ます。

私も作ってみようと思います。

 

非電化工房というところで紹介されています。

 


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