香川のうどんが危機らしいです。
近年の環境問題意識のせいか、うどん屋さんが出す排水が問題になっているのです。
香川のうどん屋さんは基本的に製麺所をやっていて、ついでにうどんも食べさせてくれるところがたくさんあります。
そういったうどん屋さんは安くてとってもおいしいんです。
しかしそこでは、茹でたときにでる排水にかなりの量の小麦粉や栄養分が含まれていて、白く濁ったものが流されています。
家庭で食べるうどんはすでに茹でてあって、もう一度加熱して食べるタイプが多いので排水も綺麗なままなのですが、うどん屋さんでは製麺して小麦粉のたくさん付いたものを茹でます。
この茹で汁の排水は栄養満点です。
このまま川に流せば富栄養化が起こり、自然界では分解しきれず、腐敗、悪臭、アオコなどの大量発生を引き起こします。
まさに今それが起こっているのです。
今まで問題にならなかったのは、昔の用水路や川が排水をまだ自然に分解できる余裕があったからかもしれません。
しかし用水路や川の改修により、微生物や小動物が住みにくくなってしまい、分解する余裕がなくなってしまったのではないでしょうか。
3年後までに廃水処理設備をつけないうどん屋さんは廃業するしかないということです。
その設備は約300万円するらしいです。
一杯100円くらいのうどんでの営業ではかなりの出費になります。
高齢のご夫婦でがんばっているうどん屋さんはもう廃業するしかないと言っていました。
補助金は出ないそうです。
地域全体に下水道を整備すれば家庭排水も一挙に解決するのになあと思ってしまいます。
いずれ地域で下水道は整備するはずですから・・・。
うどん屋さんが排水しているものが有害なものではなく、逆に魚の餌にでもなりそうなものなので余計にすっきりしません。
昔、私の地域では、焼却炉、コンポスト、家庭用浄化槽など自治体から補助がでていました。
それだけでも、それならやってみようかという気持ちになったはずです。
香川でも、せめて数パーセントでも補助金が出ないものでしょうか。
香川のうどんのファンとしては気になるところです。