IS規格で、石けんはpH9~11と決められているそうですが、家庭では手作り石けんのpHを測ることができないので、体を洗わない方がいいようです。
pH計は購入できますが、扱いや調整が面倒です。
今回の手作り石けんの場合は、水酸化ナトリウムの割合が多く、pHが少し高めになってしまいます。
ペットボトルから出しておけば、空気中の二酸化炭素と反応して少しはpHは低くなるようですが、中の方までは反応しません。
ならば初めから水酸化ナトリウムの量を減らせばいいと思うかもしれません。
しかしそれだと天ぷら油をケン化するには不十分です。
市販されている石けんは、水酸化ナトリウムの量が少なくてすむように、脂肪酸という油を使っています。
つまり、体も洗うことができる手作り石けんを作るには、天ぷら油ではなく脂肪酸を使い、pH計も準備する必要があるのです。
とは言っても、私の本来の目的は廃油の有効利用ですから、ものを洗う専用として天ぷら油を使って石けんを作ります。