今までいろんな石けんの作り方を見て試してきましたが、今回とても簡単に作ることができる方法を見つけました。
もう20年くらい前から石けん作りは、学校関係や地域で盛り上がったり衰退したりを繰り返してきました。
その作り方はどこもほぼ一緒でした。
その作り方とは、
一斗缶に水を加えて下から加熱します。その中にご飯の残り物やミカンの皮などを入れて、姿がなくなるまで煮込みます。
そこに水酸化ナトリウムを入れてかき混ぜ、最後に廃油である天ぷら油を入れてよくかき混ぜます。
冷えた頃に豆腐の入っていたパックなどに小分けして放置します。数ヶ月後に完成です。
なんでご飯を入れるの?とか、大がかりで大変だなとか思ってしまい、なかなか実行できませんでした。
しかし油汚れを落とすのに、材料に油を使った石けんというものを使うなんておもしろいですね。
ふつうに考えたら余計に汚れそうなのに。
理屈では、油を「加水分解」して「ケン化」すると石けんになります。でも難しそうなので次へ。
昔の人は、木や草などを燃やしてできた草木灰(そうもくかい)を石けんとして使っていました。
後世になると重曹を石けんとして使ったりもしてきました。
今でもたまに台所で使いますよね。
つまりアルカリ性のものだと石けんとして使えるのです。
しかしアルカリが強すぎると体に悪いので気をつけないといけません。
今回使用する水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)は強アルカリです。
とても危険です。
目に入ると失明する場合があります。
手に付くとヌルヌルします。皮膚が溶けているのです。
空気中に飛散した目に見えない粉末を吸うと激しく咳き込みます。
ですから水酸化ナトリウムを扱う場合はゴーグル、マスク、ゴム手袋は必須です。
気を引き締めたところで、それでは早速取りかかりましょう。