柿を採るときに、吊す縄に引っかける枝の部分を残しておきます。
ひたすら皮を剥きます。
産地では機械で剥きますが、数が少ないので包丁で剥きます。
剥き終えた柿を縄に結びます。
昔は稲で縄をなんで、(稲藁から縄を作ることを、縄をなう といいます。)その縄に柿を引っかけてましたが、今は余っていたビニールひもを使っています。
柿を引っかけ終えたら熱湯消毒します。
以前はそのまま干していたのですが、カビが生えたりして大変なことになったこともあり、困っていました。
でも近所の人に、熱湯消毒することを教えてもらってから、カビは生えなくなりました。
もっとも、寒くなってから干すとカビは生えないようです。
しかし寒くなってから柿を採ろうとすると、熟しすぎてしまうのでタイミングが難しいです。
軒下に干します。
まるで柿のすだれです。
たまに柿を手でもんでやると柔らかく仕上がります。
ある程度できあがったら、新聞に包んで保管します。
しばらく置いておくと表面に白い粉が吹いて、まるで粉砂糖をかけたようになります。
そうなると甘くておいしい干し柿のできあがりです。
実生の柿はすべて渋柿になります。
甘い富有柿を増やそうとしてその種をまいても、出来る実は渋柿になるのです。
したがって、山になっている柿は、すべて渋柿だと言ってよいでしょう。
ならどうやって甘い柿を増やすのかといえば、接ぎ木という方法を使います。
接ぎ木に関してはまたの機会に。