秋祭りが終わると柿の季節です。
渋柿はそのままでは渋くて食べられません。
何でも食べるヤギでさえも嫌がります。
渋柿を食べるには渋を抜かなければなりません。
渋を抜くには、たるぬきと干し柿(またはつるし柿)という方法があります。
たるぬきは、二酸化炭素を使う方法や、焼酎を使う方法があります。
それぞれ密閉する必要があり、一度開けるとすぐに痛んでしまうので、開けるタイミングを誤ると、まだ渋が抜けていなかったり、柔らかくなりすぎていたりと、すべてだめにしてしまう可能性が高いです。
今までうまくいったことは数えるくらいしかありません。
うまくいけばコリコリとしていて、おいしくいただけます。
たるぬきには”愛宕柿”が向いているようです。
そういうわけで、うちでは干し柿にしています。
干し柿には”西条柿”が向いています。
祖母が生前よく、「四谷の西条は最高」と言っていました。
西条柿には縦に窪みがあり、この窪みが深いのがよいということです。
確かに、愛宕と西条では全く味が違います。
西条は柔らかくてなんともいえない上品な甘さがあります。
今年は西条柿はあまりならず、愛宕が鈴なりになりました。
そうはいっても愛宕もおいしいので干し柿にします。