前回脱線してしまったので話を戻します。
そうそう薪割りの話でした。
薪づくりは冬場におこないます。
木々が葉を落とし、水分の吸い上げが弱くなった頃、マキの木などの雑木を切り倒します。
その場で枝を切り、もって帰れるほどの大きさに切って裏庭まで持って帰ります。
昔は3mほどの長さに切って、切り口に長さ10cmほどのくさびを打ち込み、ロープを通してひきずり下ろしていました。
直径が20cmくらいありますからかなりの重労働です。
家の近くの裏山は急斜面で狭く、人しか入ることができないので、すべて手作業です。
冬場はこれをほぼ毎日ですからかなり鍛えられます。
半端ではありません。
最近は運搬用に小型のキャタピラーを購入したので、離れた山からの運搬は楽になりました。
しかし、山中での作業や、裏山での作業はいまだ人力です。
こうして持ち帰った丸太を40cmほどに切りそろえます。
これまた重労働です。
切るのはチェーンソーです。
チェーンソーは毎日目立て(刃を研ぐこと)をしてやらないとすぐに切れが悪くなります。
2ストエンジンですから音もうるさく、燃料も混合油(2ストオイルとガソリンを適量混ぜたもの)を自分で用意しなくてはいけません。
しかも頻繁に調子が悪くなります。
その度ごとに分解修理です。
調子が悪くなる度に、修理屋さんに持っていっていては仕事になりませんから、自然と自分で直すようになります。
木の切断には、大きなノコギリを使っていたときもありましたが、チェーンソーの方が便利です。
そうして切りそろえていくと大量のおがくずが出ます。
これは堆肥にしたり、ヤギ小屋に入れてやったり、カブトムシの幼虫を育てるのに使ったりと、いろんなものに利用できます。
もちろん細い枝などももって帰り、焚き付けにしたり、椎茸を育てるためのホダ木にしたりします。
そうして準備した木をいよいよ割木にします。