第41回東京モーターショーが始まります。
ここでの目玉はやはりEV(電気自動車)、ハイブリッド車です。
家庭のコンセントから充電できるプラグインハイブリッド車や航続距離をガソリン車なみにしたEVなどが出品されます。
そこで特に目を引いた車があります。
それは燃費50km/Lというものです。
こうなってはもはやEVであろうがガソリン車であろうが関係ありません。
燃費自体がすばらしいのですから。
その車は三菱自動車が出品する「PX-MiEV」です。
今までの電気自動車、ハイブリッド車のいいとこ取りです。
発電、動力用に1,6Lガソリンエンジンを搭載します。
モーターは効率のよいタイヤ内部に内蔵されるタイプです。
四輪駆動も可能です。
そしてブレーキ時のエネルギーも無駄にしない回生ブレーキ。
もちろん家庭用電源で充電もできます。
電子制御サスペンションも搭載し、車高調整も可能です。
さらに特筆すべきことが!
家庭用電源に接続できることで可能になったのですが、車に積んであるバッテリーが家庭用電源のバッテリーにもなるのです。
今までは必要な電気は電線から来ているものをそのまま使っていました。
停電になれば電気は使えません。
ところが車のバッテリーが家庭用電源のバックアップとなるので、停電になっても電気を使うことができます。
そればかりか車と家庭用電源をつないでいる情報を電線網が管理するため、車の電気を他の家庭に送ることもできます。
こうすることで災害時にも電気を確保できます。
また、電気量の変動のある自然エネルギーによる電気も車のバッテリーで調整することもできます。
このような仕組みを「スマートグリッド」といいます。
これは電気自動車が普及することを前提とした全く新しい発想です。
今後このような車がどんどん開発されていくでしょうから、将来が楽しみです。