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          田舎の恵み(食料、エネルギーなど)を最大限に生かして自給自足生活!      2005年2月より

NHKスペシャル「危機と闘う テクノクライシス」 「軍事転用の戦慄(りつ) ロボット」について②

技術者というのは、お金儲けよりも、自分の技術を認めてもらうのがいちばんうれしいものなのです。

そして、お金を気にすることなく技術開発に打ち込めたなら、最高に幸せなのです。

テクノクライシス

 

かつて日本でもオウム真理教が同じことをしていたではありませんか。

優秀な科学者、技術者がなぜオウム真理教に入り、殺人に加担したか。

世間ではいろいろ言われていましたが、結局は自分を認めてくれ、研究費も出してくれるオウム真理教に心酔してしまったからでしょう。

それほど技術者というのは単純なのです。

 

しかし、技術者も人ですから、善悪の判断はしなくてはなりません。

善悪の判断も出来ないような人が、研究者、技術者になるほど危険なことはありません。

この番組はそのことを思い出させました。

 

軍のお金で研究をしている民間人は、オウム真理教の技術者とどう違うというのでしょうか。

軍部では国を守るために、もちろん技術開発をしなければならないことは分かっています。

でもそれは今回のようにおおっぴらにするようなものではなく、罪悪感を持ちながら密かに行うものではないでしょうか。

 

大昔から、科学技術の発展は破壊兵器へと転用されてきました。

しかし研究者はそれを望んでいたわけではありません。

軍部の研究者が密かに転用していったのです。

 

ところが番組で取り上げられていた多くの研究機関では、そのような罪悪感を感じている様子はありませんでした。

研究者以前の問題です。

 

かつてから、科学者で物理学も専攻していながら、文化系の活動もしておられる池内了氏が指摘していましたが、科学者は狭い範囲のことしか分からないようではいけない、科学者である前に人である、普遍的に物事を見られるようでなくてはならない、と言うようなことを言っていたように記憶しています。

このようなことは氏だけでなく、多くの著名な科学者も言っていました。

 

元に戻って、ロボットスーツを開発した大学の研究室では、軍部の申し出を断ったそうです。

学生からその声があがったということです。

教授はうれしそうでした。

その研究室では、介護福祉などに役立てられたらと考えているようです。まずは大きなプロジェクトとして、四肢に障害のある人をロボットスーツを着て背負い、アルプスに登ることを計画しているようです。

あの登山家の野口健氏も巻き込んでやる気満々です。

 

NHKもうまい番組構成をしたものです。

これは再放送があるなら、是非見てもらいたい番組です。

 


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