家はしっかり造ってしっかり手入れすれば、何百年と持ちます。その分お金はかかりますが。
経済成長期では、自分の代だけもてばいいや、とにかく一戸建て といって、突貫工事で家を建てることが流行りました。
その結果、二、三十年で建て替えなければならないことになりました。
壊してまた建て替えです。
これでは資源も資金も無駄が多すぎます。
しかもこういう建物はプレハブ式が多く、工場である程度加工し、現場ではプラモデルのように組み立てていくのです。
速ければ一日で家が建ってしまうのです。
私もかつて仕事の関係で、新築の家で作業をすることがあったのですが、もちろん外見はとてもきれいで、内装も文句なしにきれいです。
しかし、作業を始めてみると、樋の取り付け、外壁材の取り付け、外壁モールの取り付け、ネジの止め方、内壁と壁、床とのつなぎ部分など、どんどん粗が見えてきます。
これはちょっといただけないなあ、と思いましたが、言ったところでどうしようもないので、こちらの作業だけで終わりました。
こういう家は外見を見ただけで分かります。
あ~、この家はすぐに不具合が出てくるな、と思いますが、いらぬお節介はしません。
プレハブでは昔ながらの技術はほとんど必要ありません。
腕のいい大工さんは自分で家の施工をしますから、そういった時期には仕事がなくて困っていました。
しかし最近では、昔ながらの家造りが見直されてきています。
その大工さんも今では大忙しです。
話がそれてしまいましたが、自然の素材を使った丁寧な家造りは、みんなが幸せになること間違いなしです。