日本では食糧自給率が約40%しかないらしいのですが、この不況のせいか、耕作放棄地を利用していろんな試みがなされているようです。
その一つに、ある建築業者は山間の耕作放棄地を借りて米を作り販売しているそうです。
この業者の年間収穫量は400俵で、約1700万円の売り上げになっているそうです。
米だけでこれだけの売り上げがあるといいですね。
ちなみに農協を通しての販売価格は変動はしますが1俵あたり約12000円です。
400俵だと12000円/俵×400俵=4800000円となり、自分で売る場合の1/3,5倍の値段になってしまいます。
ですから農業に参入しようとする人は、組合に頼ってしまうのではなく、自分で販路を開拓できる人でないと厳しいかもしれません。
この業者の課題も販路拡大だそうです。
また、沖縄では耕作放棄地に牧草を生やし、黒毛和牛の飼育に取り組んでいます。
本土では年に1、2回しかとれない牧草が沖縄では5回はとれるそうです。
飼料を購入する割合が減って、安全で安く飼育することができますね。
鳥取では耕作放棄地にヤギを放し、土地の保全を図っています。
除草しないと耕作地はあっという間に自然に帰ってしまうので除草は欠かせません。
業者に頼むとかなりお金がかかってしまいますが、ヤギの場合、2頭で1シーズン4000円で貸してくれるそうです。
1シーズンとはどれくらいの期間かわかりませんが、いっそのこと飼ってみてはどうかと。
いずれにせよ、田舎に目を向け始めているのは喜ばしいことです。