NHKで放送していたのですが、島根県益田市の松永牧場では牛の飼料として、輸入穀物ではなく、『残さ』を飼料とする取り組みをしています。
松永牧場では餌代だけで年間5億円になるそうです。ちょっと想像できません・・・・。
これではいかん!と餌を輸入ゼロにする目標を立てました。
国産穀物はやはり高価です。
そこで食品加工の課程で発生する絞りかすなどの『残さ』に目を付けたのです。
たとえば、豆腐を作るときにでる大豆の絞りかすのおから、ジュースを作るときにでる果物の絞りかすなどです。
飼料にするときには一度発酵させます。
牧場にあるサイロは、刈り取った牧草やトウモロコシの実や茎などを単に保存させるためのものではなく、中で発酵させ、栄養価の高い飼料にするためのものなのです。
ですからサイロのない牧場では、飼料は購入しているものと思われます。
飼料の発酵は牛だけでなく、鶏にも有効です。
こだわって鶏を育てている人は、野菜などと山で集めた落ち葉を混ぜて、自然に発酵させ、餌とします。
さらに餌に木炭を混ぜてやると食欲も増し、臭いも抑えられるといいます。
話を戻して、松永牧場の場合も残さを発酵させて餌にします。
さらに獣医さんと組んで、「残さ」の種類をパソコンに入力すると栄養価が分かり、いろんな「残さ」の組み合わせで最適な栄養価がわかるようにもしていました。
おもしろいですね。
「残さ」入手については、全国の食品加工工場と交渉中で、もっと実績を積んで、将来的には100%国内産の餌でまかなう予定だそうです。
こういった取り組みを聞くと昔の良さが見直されているようでうれしくなってきます。
※TVを見ての記事(録画なし)なので、多少の間違いがあるかもしれません。
ご了承下さい。